吉村順三が設計 奈良国立博物館の西新館と東新館

奈良国立博物館は明治建築の「なら仏像館」、昭和初期の「青銅器館」と後期の「西新館」、そして平成の「東新館」と4つの展示棟が並んでいます。そのうち後者2つが吉村順三の設計です。

西新館(手前)と東新館(奥)

奈良公園の一角、若草山を望む場所に博物館は立ってます。2棟は横に連結していて、池がその周りを囲みます。

アプローチを兼ねるピロティ

完成は西新館が1972年、東新館が1997年。外観を統一しているので、25年の差はほとんど感じません。最も賑わう正倉院展に因んだかは定かじゃないですが、正倉院がモチーフです。

西新館は照り屋根、東新館は起り屋根。

三角形のエントランスホールが2棟の屋根を中和します。玄関上の「奈良国立博物館」の文字は聖武天皇筆「雑集」からの集字だそう。

エントランスホールから見上げる三角形。北と南の2方向から自然光を取り込みます。

谷間の美しさ

館内図(奈良国立博物館公式HPより

2館は一体的に運用されていて順路は、エントランスホール→(階段)→東新館2階⑤→(通路)→西新館2階①②③④→(スロープ)→西新館1階になります。

東新館の展示空間。起り屋根に対応し、天井はふくらみのあるカーブ。

西新館は天井の中央付近に2段の間接照明を仕込んでいます。

正倉院の模型が休憩スペースにありました。

1階へはスロープで。

スロープまわりがこの日一番の興奮ポイントでした。

手すり

茶室が使用中だったので、南側のピロティには出られず。

鹿と博物館。周辺は鹿の密集スポットになっています。