奈良・鴻ノ池のスタバは「世界一美しいスタバ」になれるのか

12月15日、スターバックスコーヒー奈良鴻ノ池運動公園店がオープンします。当初発表の段階から「世界一美しいスタバ」など華やかなキーワードとともに語られることもあった待望の新店舗。それを名乗るに相応しいかどうか。現地で確認してきました。

まずは完成予想図(市長のブログより

池を見下ろす場所に立っていて芝生では多くの人が寛いでいます。内装には木材が使われていてとてもイイ雰囲気。

で、これがオープンが間近に迫ったスターバックスコーヒー奈良鴻ノ池運動公園店です。水面に建物が映ってとても絵になります。

池、紅葉、スタイリッシュな建物

これは世界一の称号が相応しい

・・・わけがないっ!

正直、全然そこまでじゃないっ!

そもそも何をもって「世界一美しい」とするかが曖昧ですが、私がこの話を聞いた時、真っ先に比較対象として思い浮かべたのは富山環水公園店でした。

初めて富山環水公園店を訪問したのは2014年の春。まず存在を知らなかったので余計に衝撃として記憶に残っています。この素晴らしすぎるロケーションに立つスタバは何だ?!と。

その印象は間違っていなくて帰宅後に調べたら2008年の「ストアデザイン賞最優秀賞」の受賞をキッカケに一部で「世界一美しいスタバ」と呼ばれるようになったとか。世界一はちょっと大袈裟かもしれませんがその説得力はありました。

池、平屋建て、芝生

奈良も似通っている点は多い。しかし、決定的な弱点があります。

それがすぐ脇を通る道路。しかも、朝夕には渋滞が発生するくらい交通量が多い

池と逆方向から見るともはやロードサイド型スタバです。車の走行音が常に聞こえ続けるのは大きなマイナスポイント

また、芝生の面積が狭すぎ。傾斜キツすぎ。しかも柵が付いてます。完成予定図では芝生に人が憩っていましたがその光景が想像できません。そして、そもそも鴻ノ池運動公園に奈良市民は寛ぎに行かない。

一方の富山環水公園店。桜が満開の季節だったこともありますが多くの人が公園で時間を過ごしていました

子どもの歓声。鳥のさえずり。水面を行き来する観光船。

そういった場の雰囲気を含めて得た「世界一美しいスタバ」の称号。結構な大差をつけて富山環水公園店の勝ちです。

といっても「世界一」という大きすぎる冠をとってしまえば、奈良のスタバもそこそこのロケーションであることは間違いありません。特にテラス席では間違いなく心地よい時間が過ごせます。池を周回する遊歩道も整備されました。

「日本で5番目に美しいスタバ」

期待度はそのくらいが丁度いいでしょう。以上、奈良出身者からのアドバイスでした。

スターバックスコーヒー奈良鴻ノ池運動公園店
オープン日:2017年12月15日
営業時間:8時~22時
席数:97席(店内69席 テラス席28席)

※無料駐車場あり

徒歩:近鉄奈良駅から20分

バス:奈良交通 市営球場バス停前すぐ

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