甲子園会館のライトアップイベントで楽しめるのは建物外観だけではありません。今回の記事ではインテリアを中心に紹介します。
↑前回記事
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帝国ホテルの支配人であった林愛作が理想のリゾートホテルとして構想したのがこの甲子園ホテルです。設計したのは遠藤新。師であるフランク・ロイド・ライトが日本を去った後もライトの建築思想を受け継ぐ作品を数多く残しました。
甲子園ホテルはその中でも特に大きな規模で、フランク・ロイド・ライトっぽさも色濃いです。林愛作はこのホテルを気に入り、またライトもはるかアメリカの地から賞賛を送ったといいます。
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玄関脇のクロークとその上の照明器具です。照明と建物とが一体になっているのはライト建築の特徴のひとつ。
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玄関ロビーから見る旧レセプションルーム。今は手すりで隔てられていますが当初は低い壁だったみたい。
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そして旧レセプションルーム。多くの著名人がこの場所を訪れたんでしょうね。窓の向こうには庭と池(←当時は今よりずっと広大)が眺められます。大きな黒ソファーが置かれますが、ホテル時代はテーブルと角張った椅子が並ぶ部屋でした。3枚目は手すりごしに見た玄関。
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レセプションルーム両脇の小部屋にはそれぞれに暖炉。これもライト建築の特徴ですね。
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その隣、一段下がった旧バールーム。カラフルなタイルで埋め尽くされています。ここにも暖炉。椅子は建築学専攻の院生による当時の復元モデルです。脚と背もたれに特徴があります。
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さらに隣は学生のための部屋(旧食堂?)ですがPCと照明とのギャップがgood
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イベントでは2階まで見学OK。レセプションルームを見下ろします。また、半円の窓をもつ応接室もありました。
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西ウイング側にある小さな石造りの噴水。大谷石かな?打出の小槌をつたって水がチロチロと流れ落ちます。
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西ホール(旧宴会場)への降り口から。欄間には行灯っぽい照明。見切れていますが右側は「打出の小槌」の彫刻です。
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西ホールはど派手な空間。ミニコンサートの会場なので椅子が並びます。
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過剰なまでの装飾。もうゴッテゴテ。
しかし、それがイイ
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ステージ部分の上。台形のすぼまった先に格子柄の光天井
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この空間に響くハーモニーは贅沢の極み。ちなみに次のラインナップは「バブリーダンス+35億」でした。
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夢のような時間はあっという間に過ぎ、結局20時のイベント終了時まで居座ってしまいました。多くの人で賑わっていた廊下もウソのように静か。ホテル時代に戻ったかのような厳かな雰囲気をひととき味わうことができました。