大阪の観光施設の先陣を切って5月20日に再開した大阪城天守閣。その当日の様子をお届けします。
再開といっても、およそ半数を占めていた外国人観光客は皆無で、国内自粛ムードも継続中。数ヶ月前までの賑わいとは大きなギャップがあります。入城を待つ列も見当たりませんでした。
コロナ対策はかなり入念。
検温→連絡先記入→券売機でチケット購入→手指消毒→改札→入城の流れ
チケット半券は自分でちぎってカゴに入れるという徹底ぶりでしたし、チケットのweb購入も推奨されていました。マスク着用は必須でしょうね。
城内にもちょっとした試練が。エレベーター内の“密”対策として「車椅子など階段のご利用が困難な方」以外はエレベーター使用不可でした。
階段手すりの滑らかな曲線を楽しみつつ、8階を目指します。
各フロアとも人がまばら。展示物をじっくり鑑賞できるチャンスといえるかも。
展示紹介のディスプレイは定期的に感染予防の画面に切り替わります。館内ではほかにも様々なコロナ対策がとられていました。
たどり着いた8階展望台
OBPの超高層ビル群とシャチホコの眺めに疲れが癒やされました。
OBPは長い停滞期を経て、新規開発が相次いでいます。読売テレビ新社屋(地上17階、94m)に続いて、京阪神OBPビル(地上16階、118m)が2021年に竣工予定。エリア最後の空き地が埋まることになります。
大阪城天守閣にはこの展望などを目当てに255万人(2018年度)が来訪。外国人人気スポットランキング(ナビタイム調査)で2年連続全国1位を獲得しています。
再開初日ということもあって報道ヘリ(朝日新聞社のあかつき)も旋回していました。
東側、新緑の大阪城公園が最高です。
公園の向こうの森之宮エリアには大阪府立大学・大阪市立大学の統合後のメインキャンパスが整備予定。数年後には学生の街に変貌します。
南側の眺め
旧第四師団司令部庁舎を再生したミライザ大阪城はまだ大半の店舗が休業中。屋上のBBQスペースは本来なら今頃がベストシーズンですね。
NTT西日本本社は、新社屋への移転後に取り壊されます。裏手に広がる難波宮跡公園と大阪城公園をどう繋げるかが要注目。
右奥に聳えるあべのハルカスの展望台「ハルカス300」も再開。休館期間は大阪城天守閣とほぼ同じ3月3日から5月21日でした。
天守に合わせて開園した西の丸庭園も緑一色。それを独占する親子連れが羨ましい。
梅田方面を遠望
建設中の建物は梅田曽根崎計画(仮称)。地上56階建て、高さ191mの大規模複合ビルです。
都心部の施設も続々と再開していて、5月23日時点で阪神、阪急、大丸の各百貨店、グランフロント大阪、HEP FIVEの観覧車といった主要施設が営業を始めています。梅田スカイビル空中庭園展望台は5月26日から。
大阪城天守閣はまだ試運転中といった感じ
あの賑わいが戻る日を心待ちにしていますが、これほど空いている状況もなかなかレア。日常を取り戻す1歩として初夏の大阪をのんびり眺めてみるのも良いかもしれませんよ。