姫路城もチラッと。手柄山の回転展望台から見えた景色

2018年3月25日、姫路市の手柄山にある回転展望台が惜しまれつつ営業を終えました。閉鎖10日ほど前に訪問したので、そこから見えた景色を記録に残しておきます。


※一部、撮影日が異なる写真もあります

「宇宙船」を思わせるような外観

手柄山・回転展望台は、姫路大博覧会のシンボルとして1966年に完成しました。ユニークなデザインは、ロサンゼルス空港にあるテーマ・ビルディング(1961年竣工)を引用しています。※ちなみに同ビルの回転レストランも2013年に営業を停止

朝10時、店員さんが扉をギギギと押し開けて開店。展望台閉鎖の理由である「老朽化」を早速感じてしまいました。そして、オープン前にはなぜか「蛍の光」が流れたことも記しておきます。

展望フロアの名物喫茶「手柄ポート」

回転するのは座席がある外周のみ。静止している内側部分と模様がズレていくのが楽しい。小さな振動と音を立てて、1周14分のアトラクションの始まりです。

景色を時計回りに紹介します。まずは南東。姫路モノレールの終着駅があった建物は、ヨーロッパの古城を思わせる佇まい

この日は春らしく霞がかった天気。ガラス汚れもあったので、景色の写りがあまり良くない点はご容赦を。

街の中心はJR姫路駅の北側ですが、主だった官公庁が位置するのはその逆。写真中央上、屋上に紅白の鉄塔が立っているのが姫路市役所です。

ゆるく弧を描いて斜面に突き刺さる足

温室植物園

兵庫県立武道館とウインク球場 (姫路球場)

ウインク体育館 (中央体育館)とウインク陸上競技場(陸上競技場)

施設のネーミングライツを取得した姫路ケーブルテレビの愛称が「ウインク」です。

湾岸部には発電所や製鉄所といった大規模施設が並びます。

下の写真は(多分)パナソニックの工場。液晶パネルを製造していましたが今はリチウムイオン電池へと切り替えたみたい。“パネルベイ”などと呼ばれた当時の熱狂は泡と消えました。

ちなみに空気が澄んでいれば、小豆島や淡路島、四国の山並みまで見渡せるそうです。

北側の眺望のメインはひめじ手柄山遊園。

プールの季節にはとても賑わいます。

脇を走るのは山陽本線

観覧車は2016年に営業中止。展望台がこれに続きます。回らない回転施設が2つ並ぶ由々しき事態…。

ちなみに1枚目の写真には山陽新幹線がコソッと入っています。

ちょっと変わり種「名古屋霊園」を遠望

展望台はほぼ一周。思った以上に早い。

そして、途中から嫌な予感がしてたんですけど、もしかして姫路城って見えない??

落胆していたところ、空爆死没者慰霊塔の渦巻きのうしろに白い影…

見えたー!

五層の白亜の大天守!

ちょっと感動。わずか数十秒のボーナスタイムでした。初めて訪れた人は高確率で見逃しそう。

あとで考えたんだけど、展望台は実は姫路城がギリギリ見えるよう高さが決められてたりして…。

食器棚もレンジフードもちょっとカーブが付くのはこの施設ならでは。

壁には貼られていた手柄山、回転展望台の古い写真

帰りは階段で。

姫路大博覧会のテーマ塔の時代の、入場券売り場らしきもの。

桜が満開になったらきっと見ごたえがあります。4月中旬までは閉鎖を待ってほしかった気持ちがちょっとあり。建物は今後、モニュメントとして歩んでいきます。

52年間の営業お疲れ様でした