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平城宮跡の遣唐使船。日の出からライトアップまで、その1日を追う。 | TabiKen -旅とビルと建築と-

平城宮跡の遣唐使船。日の出からライトアップまで、その1日を追う。

朝、日の出

周囲に配された池に船体のシルエット、オレンジの空が映ります。

奈良・平城宮跡歴史公園のシンボルとして登場した遣唐使船。平城遷都1300年祭(2010年)に際して復原されたものを、一旦解体してココに移動しました。

面白いのは復原に至るプロセス。具体的な資料は残ってないので「600人を4隻で…」との当時の記録から、その人員に必要なスペースを逆算し、船体の大きさを割り出しました。

デザインは「吉備真備入唐絵詞」を参考にしていますが、絵巻物が描かれたのは最後の遣唐使船派遣から400年後なので、こちらも想像に近い世界です。

30分に1度、霧が吹き出して遣唐使船を包みます。

奥に見えるのは奈良のシンボルである若草山。

冬の風物詩である山焼きの際は、ココが陣取り合戦になりそうな予感。。。ちなみに池に浮かんでいるように見えますが、船体は地面に固定。水には接してません。

艶やかな衣装に身を包んだ天平コンシェルジュ(←従業員さん)に誘われて、いざ乗船。この日は開業初日(2018.3.24)だったので行列がありましたが、普段は待ち時間なし。乗船時間は9時半から18時で、ありがたいことに無料です。

印象としてはやっぱり小さい。この船に150人も乗っていたなんて信じられません…。

ほぼ一週間で東シナ海を横断。初期は朝鮮半島に沿った航路でしたが、途中からは九州から揚子江付近への直行でした。吉備真備らを唐に送り出し、唐からは鑑真和上を迎えました。

船から見る平城宮跡歴史公園・朱雀門ひろば

観光案内所や奈良の名産品を販売する天平みつき館。レストラン、カフェ、交流スペースなどを入る天平うまし館(写真)。平城宮跡での暮らしを映像や模型で体験する平城宮いざない館などなど様々な観光施設が整備されました。

船の前には、ステージと芝生広場があります。夜の野外ライブとかきっと心地いい。

そして夜。

入場時間を過ぎ、観光客もまばらになった6時半。

スモークが湧き出し、突然にライトアップショーが始まります。

緑、紫、青、赤…。雅な音楽に合わせて瞬く間に色が変化します。

このライトアップショーも(おそらく)30分に一度。レストラン閉店の22時頃までやってるのかな。

禍々しいまでの赤。月に向かう真っ赤な船。

5分ほどのライトアップショーが終わると元の穏やかな姿に戻ります。

そして朝がめぐってきて、ふたたび遣唐使船の1日が始まります。