四条河原町交差点から歩いて5分、京都の繁華街の中心ともいえる場所に「立誠ガーデン ヒューリック京都」がオープンしました。
184室のホテル、ザ・ゲートホテル京都高瀬川 by HULICを中核としながら、地域との共生を図っているのが特徴で、元・立誠小学校の校舎を保全・再生したほか、多目的ホール、図書館、芝生広場などが設置されました。
高瀬川に面した元・立誠小学校の旧校舎。1928(昭和3)年に竣工した京都市最古の鉄筋コンクリート造校舎で、改装後は4つの店舗、ホテル184室のうちの20室が入る「SchoolHouse」棟に生まれ変わりました。
3階、透けて見えるのは60畳の広さがある「リトリートルーム」(旧自彊室)の建具です。
アール・デコ調の玄関をぬけると、時代は一気に昭和から令和へ。スタイリッシュな店舗が両脇に並んでいて、改装前との違いに驚きました。
旧校舎と新築棟のちょうど狭間には、ソファが置かれた静謐な空間があります。旧校舎の裏側壁面を、建物内に取り込んでいます。
受付ロビーやバー、レストランなどがあるホテル8階も見学させていただきました。周辺は高い建物が少ないので眺望は抜群。先斗町のお茶屋街、鴨川と南座、そして東山の山並みが見渡せました。
なお、旧校舎屋上の焚き火つきのラウンジ・パティオは、宿泊者専用となっています。
出典:ヒューリックのプレスリリース特筆すべきは立誠ひろば。建物が密集する木屋町エリアに生まれた人工芝のスペースです。
靴を脱いだり、寝転んだり。みんな自由に寛いでいましたし、それを許容する空気もありました。様々な野外イベント開催の場としても期待大です。
広場に面した「立誠図書館」の本がもし持ち出せるのなら、京都国際マンガミュージアムのような読書風景が見られるかもしれません。
レモネード、タピオカミルクティー、ブルーボトルコーヒー、トラベリングコーヒーなどなど1階店舗はテイクアウトが充実。お供のドリンクはその日の気分で選べますね。
開業式典での挨拶、立誠小学校の活用に尽力してきた地元自治会の会長が、涙ながらに再生への感謝を述べたと言います。
ただの商業施設ではなく、地域のつながりの場として歩み始めた立誠ガーデン ヒューリック京都。特に芝生広場は、都会でホッと一息つけるオアシスとして喜ばれるに違いありません。