【木津川アート】創業100年、石井製畳さんの木造倉庫がスゴい

泉川温泉が想像以上に楽しかったので予定を変更、丸一日をかけて木津川アート2021を見て回りました。特に印象深かったのは石井製畳さんの木造倉庫! アートと建物が見事に引き立て合っていました。

作品名「色の襲【かさね】」
作者は伊吹拓さん。この夏、集落近辺で目にしたひとつの景色を、対になる2色で表現されました。それぞれに添えられた文章は、例えば次のようなもの。

Tシャツにとまるアゲハ蝶の黒とクリーム
傾いた陽が照らす田んぼの彼岸花
スコールあとの蒸した雲の切れ間

波板が作りだす幻想的な光の波。そんな風に感じるのは、アート作品が飾られているからでしょう。

「漏れ入る自然光が良かったので、当初予定していた照明をやめた」と仰られていました。天候や時間帯によって光の表情が違うとも。作品の印象も移り変わるかもしれません。

外壁のようで内壁です。ところどころ剥げ落ち、木舞が露出。植物も侵入してきていました。自然な朽ち具合がたまりません。

といっても、倉庫はガッツリ現役。2棟が連結した造りで、アート作品が飾られてるスペースにも、普段は畳が積み上げてあるのだそう。石井製畳さんは1921年(大正10年)、ワラを加工する石井製縄工場として創業。今年でちょうど100周年を迎えられました。木造倉庫の詳細は聞きそびれましたが、戦前にまで遡るのは間違いありません。※屋根の明るい部分は、照明ではなく明り取りです。

半割丸太で柱と梁を挟みこむ。アントニン・レーモンドを彷彿とさせる木の架構。

別棟の工場は照明を使う替わりに、屋根裏は板張りのまま。木津川アートの期間中のみ、い草を使ったカード入れなどを販売されていました。

外観は赤いトタンに覆われます。普段なら気にも止めず通り過ぎてしまいそうなだけに、驚きが倍。圧巻でした。