大正区・昭和山が展望スポットとして復活を遂げた。あべのハルカスも見晴らし良好

大阪市大正区に昭和山という小さな山があります。1970年、地下鉄建設工事で出た残土を33mまで盛り上げて開山。平地ばかりの大阪市内において当時一番の標高を誇っていました(現在は鶴見新山に次いで2位)

そんな昭和山。地元民の散策コースとして人気ですが展望スポットとしてはイマイチ。木が密に茂っていたのです。

2012年、山頂からは建設中のあべのハルカスが見えましたが既にギリギリ

2018年夏、木々はさらに成長。腕を伸ばして隙間からようやく撮影できる状態でした。

もうこれ以降は厳しいだろう…との予想に反し、2019年4月

視界がドーンと開けました。

地上300mビルの威容がバッチリ。周りに超高層ビルが少ないため非常に目立ちます。この角度からあべのハルカス全景を眺められるスポットはなかなかありません。

西側もまた視界良好。ベイエリアに架かる千歳橋、なみはや大橋、港大橋の3名橋が重なり、市内高さ2位の大阪府咲洲庁舎(さきしまコスモタワー)がその奥に聳えます。※こちら側は以前からある程度見えてた気も

ほかに大正区役所と弁天町の3本

大阪駅前のハービスも含めた市内中心部の超高層ビル群

京セラドーム大阪などが遠望できました。

なぜ突然こんなに眺めが良くなったのか。実は展望スポットとして整備されたからではありません。

2018年9月に発生した台風21号に起因する木々大量伐採がその理由です。最大瞬間風速58.1mを記録した超大型台風は、昭和山にも甚大な被害をもたらしました。

なぎ倒された木々が道を塞ぐなど危険な状態だったため、千鳥公園を含めた一帯を閉鎖。撤去作業が完了し、半年ぶりに登山可能になったのが4月だったのです。

つまり、見晴らしが良くなったのは被災の結果です。※実際のところ、立入規制が有名無実化していたのはココだけの話

ただ、鬱蒼とした感じが消えたため、印象が良くなったのが正直なところ。

枝を失いつつ山頂の桜は今年も満開になり、光が届くようになった地表には花が咲いていました。

最後はあべのハルカスの夜景

このハルカスだけでも展望スポットとして十分訪れる価値があるといえるでしょう。

新生・昭和山のスタートです!

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