旧奈良監獄の地下ダンジョン探検記録

旧奈良監獄の地下が想像以上の無法地帯。見学会のはずがダンジョン探検みたいになってしまった記録です。
放射状に伸びる舎房といった見所は↓の前回見学記をご覧ください。

旧・奈良監獄の見学会に参加。異空間っぷりに度肝を抜かれた。
旧・奈良監獄(奈良少年刑務所)は、明治の五大監獄のうち、当時の姿のまま残る最後のひとつ。2017年7月16日、念願かなって見学会に行...

見学会はホテルへの本格改修工事を前に実施されました。私は2017年7月に続いて2度目の入獄。今回は同行者がいるので、撮影目的ではなくノンビリ見学モードで出向いたはずでした。

そんなお気楽気分は、地下階段を前にして吹っ飛びます。ホラー映画さながらの雰囲気が理由ではありません。前回と違って、立入禁止のロープがない。まさかまさかの地下開放。

降り立った地下は…

暗い!

危険!

恐怖!

廃墟三要素の揃い踏み。

それでいて運営側のガイドは見当たらず、立入禁止エリアは多分なかった。写真2枚目も勇気さえあれば進入し放題という見事なまでの放任主義。

無論これより立派(?)な廃墟はゴロゴロあるでしょう。ただ、今回はあくまで一般向け見学会。主催に法務省、共催に奈良県、奈良市が名を連ね、建物は国の重要文化財。ソレなのにコレなのが凄いのです。

スマホの懐中電灯を頼りに徘徊するWalkerたち。

善光寺の胎内巡りや友ヶ島なんかと同じような、どうしようもない闇。

「これ…ほんとにイイの?」「絶対ケガ人出るよね…」

ボソボソそんな声が聞こえてきます。おそらく全員がそう思ってました。

漏れ入る光が嬉しい。

躊躇しますよね。

1歩進むと闇に飲み込まれるんですから。。。

ここで、地下ダンジョンの位置を上から確認。

旧奈良監獄の全景模型。

舎房が放射状に伸びる形態は「ハヴィランド・システム」と呼ばれます。中央看守所でまとめて監視できるので効率的。ジャズピアニストの山下洋輔さんの祖父、啓次郎さんによって設計されました。

地下空間が広がるのは5つの舎房の付け根あたり。例えばひとつ前のアーチの写真は緑屋根の地下です。もっとも、当日は方向感覚を喪失してどこがどこやら状態でしたが。

完全地下ではないので、隣の舎房への移動時には外に出られます。帽子みたいのが中央看守所の屋根。

明治の入獄者も見た景色。

照らし出される「拘束衣」

ここはRPG的にいえば宝箱の部屋。隣は「さすまた」でした。

換気口かな。スマホの灯りは最奥まで届かず。

ここから1階に脱出。ホッとするとともに、撮影が殆どできなかったこと、多くの未探検エリアに悔いが残ります。

チラッと見えたレンガのヴォールト天井。あの屋根裏みたいなのはきっと凄い。

ということで見学会2日目も急遽参加。一脚持参!

チケットは事前申込制だったのですが、運営は当日券を乱発。グダグダに感謝です(初日初回のあの殺伐とした雰囲気を伝えたい…)

3度目の入獄は、結論から言うとダメでした。「地下はこちらでーす」の声を聞いた瞬間のヤな予感は的中。

明るい!安全!安心!

一般向け見学会として至極まともな地下空間に変身。立入禁止エリアも大幅に増え、お目当てに辿り着くことはもうできませんでした。一脚の出番も無し。

でも、明るくなったおかげで撮れた写真もあります。2日目の成果を並べていきます。

倉庫

風呂場(皮膚病の方や、集団に馴染めない個人用だとか)

逆に病みそう。

各寮への配水管(だったかな?)

猫も地下探索を楽しんだようです。

門を出る頃にはすっかり日が落ち、ナイトツアーの列ができていました。

ホテルへの改修後、地下は一体どうするつもりなんだろう。舎房と連動して何かに活用して欲しいし、その需要はきっとある。

例えばホラー映画のロケ地とか、バイオハザード体験施設とか、リアル脱獄ゲームとか…。

旧・奈良監獄の見学会に参加。異空間っぷりに度肝を抜かれた。
旧・奈良監獄(奈良少年刑務所)は、明治の五大監獄のうち、当時の姿のまま残る最後のひとつ。2017年7月16日、念願かなって見学会に行...