2017年9月10日に閉店したイトーヨーカドー奈良店。その最後の一日を追いました。
イトーヨーカドー奈良店の開店前の様子。意外と静かだなぁと思ったのも束の間
駐車場側に回ってみるとこの混雑ぶり!
閉店記念(?)の紅白饅頭をもらうための長蛇の列です。500個が用意されましたが開店前に既に定数に達していました。
そして9時に開店。買い物客がお目当ての特売品に向かって急ぎます。
10時オープンのロフトはまだ静寂。1ヶ月の閉店セールの間に主だった商品は売り尽くしてしまったようです。
名物の6連エスカレーター。“節電”で一部休止が常でしたがこの日はフル稼働!
買い物客でごった返す店内に疲れて屋上に避難。悠久の歴史を刻む平城宮跡に心癒されます。近年は整備が進んでいて、奈良そごう開店時には無かった大極殿、朱雀門が復元されました。
平城宮跡で一番歴史ある地上人工物は実は近鉄線かも。長屋王邸跡の発見。そごう、そしてイトーヨーカドーの開店と閉店を見届けました。
駐車場はもちろん満杯。立体駐車場や第2駐車場も満杯。
所狭しと貼られた“お客様からの声”。向かい側には“従業員からの声”もありました。
これは嬉しい展示!そごう時代とイトーヨーカドー時代を比較する画像です。
奈良そごう時代の「浮夢殿」の写真も!バブルに酔い、バブルに散ったそごうを象徴する施設でした。
現在、浮夢殿は跡形もありません。吹き抜けは食料品売場に改装されました。贅を尽くした空間からの落差が。。。イトーヨーカドーは庶民の味方です。
日が暮れて、エントランスロビーの広目天、多聞天に灯りがつきました。
屋上から見える大極殿もライトアップ
生駒山に沈む夕日は残念ながら見られず。ですがイイ色に染まりました。
夜の装いのシースルーエレベーター。ド派手に上下します。
閉店時間の8時が着々と近づきます。店内にひびく蛍の光がこれほど沁みるとは。最後は従業員みんなでお見送り。
涙ぐんでる従業員さんもおられました。
これで終わりではありません。半分閉まったシャッターの後ろに従業員がズラッと並びます。そう、閉店セレモニーです。人生初参加!(最初はちょっと様子を見てくるだけのつもりだったのに…)
剣舞のオープンニングから
イトーヨーカドー奈良店の店長挨拶と花束贈呈。
「奈良店は永久に不滅です!」「イトーヨーカドーはいつか奈良市に戻ってきます!」
と、高らかに宣言されていました。
そしてホントの最後。
「ありがとー!!」の声が飛び交うなか、シャッターが(一瞬上がっちゃうハプニングがありつつ)降りていきました。みなさんお疲れ様でした!
イトーヨーカドーは2018年春に観光型複合商業施設「奈良平城プラザ(仮称)」として生まれ変わります。そして(詳細はよくわからないのですが)モンベルなどの極一部のテナントは一時閉店を経て、10月中旬頃から営業を再開予定です。