平城宮跡のメカメカ風景!大極殿院南門と素屋根の対比が面白い

復原中の第一次大極殿院南門をおおっていた素屋根のシートが取り払われ『天平建築×鉄骨』という珍しい光景が出現しています。

メカメカしさがたまりません。

平城宮跡では段階的に復原が進められていて朱雀門が1998年、第一次大極殿が2010年に完成済み。大極殿院の正門であった南門はその2つに続く復原建物で、2022年春のお披露目が予定されています。

素屋根ビフォー・アフター。完成イメージが本物に置き換わりました。

南門は外観はほぼ完成しているように見えます。復原には吉野檜をはじめ8000丁もの木材が用いられ、手斧削りといった伝統技法が駆使されました。

建物規模は高さ20.0m、間口21.1mと、朱雀門よりわずかに小さい程度ですが、朱色の柱、丸い地垂木、四角い飛檐垂木、組物、隅にぶら下げられた風鐸、金色の鴟尾などなど姿かたちは瓜二つ。大極殿も大きさの違いこそあれ、特徴は似通っています。

南門と大極殿。大極殿には天皇が座し「朝貢の儀」「即位の礼」といった国家的儀式が執り行われました。

朱雀門

(近鉄奈良線)

南門

大極殿

位置関係はこんな感じ。平城宮跡を突っ切る近鉄奈良線の移設計画が進行中なので、いずれ踏切が無くなり、朱雀門から大極殿まで一直線に繋がります…が、それは何十年か先の話。その頃には東楼、西楼、築地回廊、内庭広場の復原工事も終わっているでしょう。

この日は爽やかな初夏の空でした。

次の見どころは9月頃。東楼の復原に向け、総重量665トンの素屋根が東に移動します。