近鉄新大宮駅から歩いて10分ほど。かつての県営プール・警察署跡地に「コンベンション施設」「観光振興施設」「JWマリオット・ホテル奈良」「NHK奈良放送局」が一体的に整備されました。
そのうちの「観光振興施設」のメインテナントが、奈良 蔦屋書店です。
正面エントランスがあるのは大屋根におおわれた天平広場側。コンベンション施設のちょうどお向かいです。 ※なお、撮影禁止マークがありますが、お店の内装、雰囲気を伝えるような写真ならどうぞーとの事。
奈良蔦屋書店は「文化に囲まれ、毎日、好奇心の扉を開く場」をコンセプトにしたライフスタイル発信型店舗。
県下最大級の約16万冊の蔵書を誇るほか、文具、雑貨類など様々なモノが並びます。またワークショップなども随時開催されます。
店内いたるところに設けられた椅子、ソファなどはスターバックスで商品を購入した人向け。コーヒー片手にゆったり「BOOK&CAFE」を楽しめます。
三条通り側のテラス席。こちらは誰でも使えます。
異色なのが「奈良蔦屋庭園」と名付けられたミニ日本庭園。石と紅葉が据えられ、砂利が敷かれた本格派。平城京跡の東院庭園に着想を得ています。植えられる木々は、毎月のように入れ替わるのだそう。
真新しい木のベンチが日本庭園を愛でるようにコの字に囲みます。何となく野点っぽい雰囲気。珈琲よりも日本茶を飲みたい気分になりますね。
全国にオシャレ店舗を展開する蔦屋書店ですが、こんなスペースがあるのは奈良だけ?
石は安山岩。基台の素材は吉野ヒノキです。
中川政七商店も出店。奈良を拠点に全国展開する生活雑貨工芸品店で、2ヶ所の売り場は蔦屋書店とほぼ一体化しています。このお店限定の商品もありました。
“「BOOK & CAFE」である蔦屋書店との初めてのコラボレーションによる、本と暮らしの道具と珈琲がじっくり楽しめる新たな試みの店舗”
名和晃平氏による鹿をモチーフにした作品。店内にはところどころにアートが置かれます。
2階への階段の壁には木材が一面に貼られています。左の円は和紙を用いたアート。
2階カフェスペースは60席。お昼はカレーライスも出すみたい。
天平ギャラリーでは奈良に縁のある作家や作品などが展示されます。なお、小さめですが学習参考書、コミック売り場も奥にあります。
期間限定っぽい販売コーナーも嬉しくて、このときは三重県鈴鹿市の和菓子屋さんが出店していました。
夜になると建物そのものがアートになります。
営業時間は朝8時~夜11時まで。街の文化レベルを引き上げる施設だと感じました。