施設内覧 奈良県コンベンションセンターと校倉造りと木の技巧

現代建築

奈良県コンベンションセンター開業レポ第2段。奈良 蔦屋書店に続いて複合施設の核となるコンベンション施設を紹介します。

コンベンション施設は天平広場を挟んでNHK、観光振興施設(蔦屋書店)と向かい合います。外観のモチーフは正倉院の校倉造りです。

エントランス。大屋根と同じ意匠が、内と外とを結びます。

受付カウンターはとても上品

木材を薄くスライス。照明がバックライトとなり、木目が浮き立つ仕掛け。

校倉造り風の壁。唐草文様の絨毯。

このように、館内にも正倉院、天平文化にちなんだデザインが散りばめられます。

西に睨みをきかせる広目天像(ほかに小さな四天王も館内各所に配置中)

ロビー中央の2本の柱を覆うガラス、よくよく近くで見ると…

野山を駆ける鹿といった動植物が彫刻されています。正倉院宝物の水差し「漆胡瓶」の図柄ですね。

内装には吉野杉を中心とした県産材が多く使われました。

木材断面が楽しい。上2つは年輪がピッタリです!

さて、次はコンベンションホールに入ってみましょう

最大2000人を収容できる大空間です。展示会、学術会議をはじめ、講演会やパーティーなどでの利用を想定。3分割することも可能です。

壁はもちろん校倉造り風。天井、背景が黒なので存在がより強く出ます。

1階には小さな会議室が4室あって、それぞれ2分割が可能。そこに至るまでの廊下も凝ってます。

こんなところにも校倉造り

吉野杉(?)の椅子。曲線美に驚きました。

エスカレーターで2階に上がり、まず目に飛び込んでくる天井。正倉院文様をイメージしているのかな。

その下には滑らかなラインを描く長椅子が。

2階廊下の突き当たりには、JWマリオット・ホテル奈良と直結する渡り廊下がありました。宿泊と会議が1ヶ所で完結します。

会議室201~206は国際会議にも対応。2室一体可能で最大528人が利用できます。壁の木材は、目の錯覚じゃなく実際に立体的に彫られています。

ホワイエの和紙の壁。上から光が差し込みます。

「観光振興施設」2階の天平ホールも内覧できました。スクリーン付きで、想定用途は演劇等のライブイベント、映画上映、展示イベントなど。階段状になってる座席は収納することも可能です。

バスターミナル。せっかくの豪華仕様ですが本格運用にはまだ時間がかかりそう。新型コロナ直撃でちょっと残念なタイミングでの船出となりました。

最後は夜の姿を

実用的なだけなく奈良県の魅力を広報する施設に仕上がっている奈良県コンベンションセンター。催し物が無くても館内一部は見学できるはず。機会があれば是非訪れてみてください。