100周年を迎えた大阪市中央公会堂と200m級の超高層ビル。新旧が並ぶ中之島の洗練された景観は、大阪がこれからアピールしていくべきイメージと重なります。
その景観を損なうトゲとでもいうべき車道、中之島通の一部閉鎖と広場化が検討されていることが明らかになりました。
大阪・中之島を広場に、大阪市長 図書施設開館に合わせ:日本経済新聞
●「(仮称)子ども本の森 中之島」の周辺道路を歩行者向けに開放して広場に
●対象区間は大阪市中央公会堂から図書施設までの約150メートル
●2019年秋に道路を閉鎖、図書施設が開館する20年3月の完成を目指す。
閉鎖は大賛成。この道路、中之島の一等地を分断します。難波橋の歩道を遮っているので歩行者は迂回が必須。景観面、利便性の犠牲に対して必要性は低い。かねてからその存在を疑問に思っていました。
中央公会堂からの眺め。右奥に向かって堺筋まで伸びる区間が閉鎖対象。手前の弧を描く部分は車道として存続します
画像出典:大阪市
閉鎖検討の契機となった「(仮称)子ども本の森 中之島」
大阪を動かすキーマン、安藤忠雄氏が建設を提案しました。資金を募って自身で設計し、完成後は大阪市に引き渡します。
完成イメージの段階ではバッチリと車道が描かれていますね。広場になるとなれば建物デザインももっと開放的にできるのかも。
画像出典:大阪市
3層吹き抜けの書棚スペースが圧巻ですが「建物内だけでなく、中之島公園でも本が読める」ことも特色のひとつに挙げられています。
もし広場化というか芝生化されたらどんなに素晴らしいか。都会のど真ん中で子ども達が寝っ転がりながら本を読む。そんな光景どこにもありません。
是非とも発展的に実現させてほしい計画だと思います。