晩秋恒例となった甲子園会館のライトアップ。「西の帝国ホテル」と呼ばれた名建築を見学することもできるWでお得なイベントです。まずは外観ライトアップの様子をお届けします。
一対の塔が聳える正面ファサード。1930年に甲子園ホテルとして竣工した後、米軍による接収など紆余曲折を経て現在は武庫川女子大学のキャンパスのひとつとして建築学科の学生などが学びます。
設計はフランク・ロイド・ライトを師とする遠藤新。ライト風の濃い装飾がライトアップによって一層際立ちます。この日は月も出ていてイベントに華を添えてくれました。
塔にズームアップしてみるとこんな感じ。めちゃくちゃカッコいいです。陰影が…たまらん!
そして、フランク・ロイド・ライトがデザインした照明器具「タリアセン」にそっくりです。
その塔の裏側。表面のデコボコは4つの素焼きタイルを1組にして模様を作り出してるんだったかな
建物反対側は池付きの庭園に面しています。装飾はこちら側がより豊か。オーバーハングしたプレート下の照明がイイ
池に映る甲子園会館と紅葉。このライトアップイベントの見どころのひとつです。
紅葉の最盛期にあわせたイベントなのでしょうか。せっかくなのに夕方の写真も1枚。夜の写真はブレブレばっかりでした…。三脚使用禁止なんで全て手持ち撮影です
遊歩道沿いの竹林も幻想的にライトアップ
「打ち出の小槌」の彫刻。甲子園会館で多く使われているモチーフです
階段の上、旧レセプションルームに面したテラスには滝をイメージした装飾が連続します。
西ウイングの大ホールから漏れる光。濃すぎる空間なのですがこれは後で紹介
ライト式建築×ライトアップ×紅葉
最高の組み合わせでした。さて次回は魅惑の建物内部を紹介します。
装飾溢れる甲子園会館を見学 内観編
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