十和田市に世界的建築家3人の作品が集結!現代美術館と図書館とトワーレを巡る旅

青森県十和田市がいまアツい!西沢立衛が手がけ、大人気スポットとなった十和田市現代美術館に加えて安藤忠雄、隈研吾が設計した公共施設が相次いでオープン。人口6万人余りの地方都市に世界的建築家3人の作品が密集する凄い状態になっています。

まずは十和田市現代美術館。十和田市が建築とアートの街へと変貌する起爆剤となった施設です。2008年の開館からわずか6年足らずで来場者100万人を突破しました。設計者は西沢立衛。建築界のノーベル賞とされるプリツカー賞をSANAAとして受賞。個人事務所では豊島美術館などを手がけています。

十和田市現代美術館を訪問して感じるのは街との一体感。敷地に境界がなく歩いていると自然と美術館に誘い込まれます。SANAAによる金沢21世紀美術館と同じような心地よい開放感でした。

真っ白な美術館と鮮やかな対比をなすフラワー・ホースがお出迎え。

美術館は大小16のハコで構成。それぞれに恒久展示の現代アートが収められていてガラスの回廊で繋がります。アート作品に合わせてハコを作ったという発想がとてもユニーク。

いくつかの作品は街路から眺めることができます。鑑賞する人間を鑑賞する人間を鑑賞する人間を…。

また、2017年10月7日からは条件付きで屋内有料エリアの展示作品も撮影可能になりました。早速あのおばさんがタイムラインに流れていますが「現代アートには驚きを求めたい!」「現地で初対面を!」という方は検索しないでおきましょう。

屋外展示も充実していて、道路を挟んだ敷地には草間彌生のカボチャなど様々なアートが並びます。

さて、歩いて5分ほどの場所にある次の建築に向かいます。

2つ目に紹介する建築は十和田市現代美術館と同じ官庁街通り沿いにあります。通りにはアート作品が点在。馬に関連する作品が多いのは十和田市がかつて馬産地だったことに由来します。

安藤忠雄による十和田市教育プラザ(図書館+教育研修センター)に到着です。いくつかの三角が屋根から飛び出ているのが特徴です。

三角屋根は採光部。降り注ぐ自然光がコンクリートの壁面を照らします。ここはコミュニケーションスペースで人と人との交流によって新たな情報が生み出される場となることが期待されています。

図書館は中庭を囲むように配置されていて、桜の古木を大きなガラスごしに眺めることができます。贅沢な読書時間を過ごせそう。

珍しいのは道路に向いた全面ガラス。幅が広くて桜が並ぶ官庁街通りは「日本の道百選」に選ばれています。通常なら隠したい道路を風景とみなしたんですね。桜は最終盤の時期でしたが満開の時期はそれはそれは綺麗なことでしょう。

3つ目の建築である十和田市民交流プラザ「トワーレ」は商店が並ぶ奥州街道に立っています。設計は隈研吾。言わずと知れた東京オリンピック新国立競技場の設計者です。図書館より1年早い2014年にオープンしました。波打つ屋根は八甲田の山並みをイメージしているとか。

「みちの広場」を中心にして形が不揃いになった会議室や市民が交流するための様々な部屋が並びます。

内装には県産材を多用されていて部屋を仕切るガラスとの相性もイイ感じ。入り口は5ヶ所。通路もくねくね。人の気配を感じ取ることができます。

子どもが遊ぶプレイルール。何層にも重なった木の板が等高線をもつ山?を作り出しています。なお、登山をするなら素足推奨です。←靴下は間違いなく滑ります

図書館とトワーレは観光客向け施設ではありませんが是非訪問してみて下さい。半径500m内に西沢立衛、安藤忠雄、隈研吾の3人の建築が密集する十和田市。これからも建築とアートの街づくりに邁進していってもらいたいところです。

最後に十和田市へのアクセスについて。車以外ではバスが主な交通手段になると思いますが出発地は八戸ではなく、あえて三沢駅をおすすめしたい。

なぜなら十和田観光電鉄の旧三沢駅舎があるから。

内部はびっくりするほど昭和!

三沢駅と十和田市駅を結んだ路線は2012年に廃止。駅舎はバスの発券所および蕎麦屋として存続していました。

しかし、それももう長くありません。2018年春に駅舎は建て替えとなるようです。

十和田市で現代建築を楽しんで三沢駅では懐かしい気持ちに浸れてと一挙両得だったのですが残念。見納めを兼ねて十和田市には是非三沢駅発で向かいましょう。三沢駅発のほうがバスの所要時間が短く料金が安いというメリットもありますよ。