梅田1丁目1番地計画の巨大模型と現物比較

阪神百貨店と新阪急ビルとを一体で建て替える梅田1丁目1番地計画。竹中工務店本社に展示されていた巨大模型と現場を見比べながらプロジェクトを紹介します。

梅田1丁目1番地計画の設計施工を担当する竹中工務店。御堂筋と本町通の交差点に立つ御堂ビルに大阪本社を構えます。

その1階。エントランスを入って右側に巨大模型がドンっと据えられていました。イケフェス大阪2016のイベントの一環での展示です(実は現地で初めて知った…)

これまで見た様々なビル模型の中で最大級。縮尺サイズは確認し忘れましたが高さ1mはあった気がします。

梅田1丁目1番地計画は低層部に阪神百貨店、高層タワーにオフィスが入る超高層複合ビルで高さ190m、延べ床面積26万㎡の規模で計画されています。順次建て替えを進めて全館オープンは2021年秋の見込み。

では、細かく見ていきます。梅田の歩道橋から見た百貨店エントランス。

現状はこんな感じ。鈍い光を放つ渋い金属パネルが外装を覆っています。それぞれ微妙に違った模様にパンチングされています。※なお、現地写真は2017年後半の撮影

そのパネルの隙間から緑が垂れ下がります。この壁面緑化に関してビル仲間のロングさんが面白い記事を書いておられました。なんと甲子園球場のツタを移植する計画があるのだとか!

読者様から頂いた情報によると、梅田1丁目1番地計画(大阪神ビルディング及び新阪急ビル建替計画)の外装が緑化されるそうで、甲子園球場のツタで覆う計画との事です。確かに完成予想パースをじっくり見ると壁面緑化されている姿が描かれています。完成予想パースの百貨店部分の様子です。壁面緑化と思われるグリーンが見えますね。こちらはリ...

とてもスタイリッシュな外観ですが百貨店としてはちょっと冷たい印象。そこにツタ。しかもそれが甲子園球場のとなると一気に親しみがわきそう。とてもいいアイディアです。

外周一部は歩道の役割を果たしていて歩道橋からそのまま大阪駅前ビル方面へと通行できます。コーナー部分は3階以上も外気に触れられる感じ。

そして1階には梅田地下街への入り口が。エスカレーターと階段が設置されているのが見えます。トラスで組まれた屋根も目をひきますね。

現場ではその一部らしきモノが姿を見せています。

2階レベルの歩道はココで市道を越えます。2011年の法律緩和によって公道上のビル建設が可能になりました。梅田1丁目1番地計画はその最初の事例です。この市道は以前は大阪神ビル(阪神百貨店)と新阪急ビルを隔てていました。

まだ仮設の状態っぽいですが既に通行は可能です。

梅田1丁目1番地計画の南面

現地で似た角度から。右は梅田阪急ビルオフィスタワー。下が百貨店、上がオフィスとほぼ同じ構成で梅田1丁目1番地計画はコレと同程度の高さまで成長します。

屋上の植栽と広場。赤い鳥居は阪神百貨店の屋上から移築したお稲荷さんかな。

ビル北西面。パネルが途切れて地面からガラスが立ち上がっています。11階スカイロビーへの直通エレベーター部でしょうか。梅田阪急ビルオフィスタワーと同じく中層でそれぞれのオフィス階へと乗り換える方式です。

同じ角度から。阪神百貨店(大阪神ビル)の西側は売り場面積を縮小しつつ現在も営業中。1期が完成次第、百貨店を移転。次いで西側の建て替えに取り掛かります。あまり知られていませんが大阪神ビルは一部が賃貸オフィスだった時代もありました。

模型のオフィスフロア部分のアップ。1フロア当たり面積は約4500㎡と西日本最大規模。無柱空間を実現しています。

最後は大阪ステーションシティの真正面となるアングル。阪神百貨店のロゴマークがビルの記憶を継承します。

なお、竹中工務店はイケフェス大阪2017にも参加。今回の特集展示は藤井厚二の自邸の「聴竹居」(1928年竣工 施工:竹中工務店)。今年、国の重要文化財に指定された名作住宅です。日程は10/28(土) 10時~16時、10/29(日) 10時~19時。見学は無料です。御堂ビル自体も見所たっぷりなので是非。